トピックス・アーカイブ

2014年

2014年12月6日

 
 木須伊織先生が2014.12.4-7にパリで開催された国際学会COGI(Controversies in Obstetrics, Gynecology & Infertility)にて子宮移植国際ワークショップに参加しました。このワークショップはヒトで子宮移植の臨床応用に成功したスウェーデンのグループが中心となって主催されたもので、世界中の子宮移植研究者が集まり、子宮移植の現状、問題点、最新の情報について話合われました。
スウェーデンのグループは、2014年10月に世界で初めての子宮移植後の出産を報告しましたが、さらに先日2例の出産の報告をしました。これにより9例の子宮移植を実施し、現在までに6人が妊娠に至り、3人が出産の成功を収めたことになります。さらに、諸外国においても子宮移植の臨床応用が検討されており、2016年には国際学会ISUT(International Society for Uterus Transplantation)が設立され、各国の研究結果の情報交換や登録制度の整備を検討していることが明かされました。解決すべき課題はまだ多く残されているのが現状であり、引き続き各国における基礎実験や臨床研究が必要であると考えられました。

2014年9月13日

  
 平成26年9月13日から14日に大阪で開催された第17回日本IVF学会学術集会において木須伊織先生の演題が学術奨励賞 最優秀演題として表彰されました。本賞は数多くの応募演題より厳選して選ばれた優秀演題3題のうち、最も優秀な発表を行った先生に対して贈られる賞です。
発表演題は、「非ヒト霊長類動物モデルを用いた子宮移植モデルの開発 ~子宮性不妊患者に対する妊孕性再建技術の可能性を探って~」で、木須先生は霊長類であるカニクイザルを用いて子宮移植モデルの開発を継続的に行い、臨床応用の可能性を探り続けていますが、この度その研究が評価され、今回の受賞に至りました。今後もカニクイザルの基礎実験のさらなるデータの蓄積がなされ、将来の子宮移植の臨床応用の可能性を探り続ける木須先生の活躍が期待されます。
  

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